【海産物のきむらや様】もずくを育む海を未来へ。使用済み漁網リサイクル素材のテーラードジャケットを冬の制服に

【海産物のきむらや様】もずくを育む海を未来へ。使用済み漁網リサイクル素材のテーラードジャケットを冬の制服に

■ 企業プロフィール 株式会社海産物のきむらや様は、鳥取県境港市に本社を構える水産加工メーカーです。味付もずくを主力商品とし、主要原料であるもずくを主に沖縄県・伊平屋島から仕入れ、産地との関係を45年以上にわたり大切にされてきました。各地の生活協同組合とともに、対象商品の売上の一部を基金として積み立て、産地の自然環境の保全活動にも継続して取り組まれています。

海産物のきむらや様が取り組む、もずくを育む海を守るための4つの取り組み
公式サイト:https://mozuku-1ban.jp/

■ ユニフォーム導入の背景:もずくを育む海を未来へ残すために 海産物のきむらや様は、もずくの産地である伊平屋島などと長年にわたり関係を築き、原料の調達だけでなく、産地の海を守る活動にも取り組まれてきました。対象商品の売上の一部を基金として積み立て、漂着ごみの運搬・処理、赤土流出を防ぐ活動、ウミガメの産卵場所となる砂浜の保全などに活用されています。また、お取引先や消費者の方々とともに、産地でのビーチクリーンなどの環境保全活動も実施されています。

海産物のきむらや様が産地で実施するビーチクリーンなどの環境保全活動

こうした活動の中で、漁具を含む海洋プラスチックごみが海岸に漂着している状況を目にする機会がありました。もずくの養殖に網は欠かせない資材である一方、役目を終えた漁具の適切な処理や再資源化は、水産業に関わる企業にとって重要な課題でもあります。

今回の制服導入は、産地の海を守る取り組みを日々の仕事着にもつなげる、新たな一歩として検討が始まりました。

日本の沿岸部に集積された使用済みポリエステル漁網

日本の沿岸部に集積された使用済みポリエステル漁網

使用済み漁網の問題は、海洋環境に関わる大きな課題の一つです。海洋生物に絡みつく「ゴーストフィッシング」の原因となるなど、生態系へ深刻な影響を与える可能性があります。

日本では、大群で回遊する魚を大きな網で包み込むように囲む「まき網漁業」が盛んに行われています。潮流が速い環境で素早く魚群を囲むため、まき網には沈降速度が速く、強靭で形状保持に優れたポリエステル素材が多く使用されてきました。

一方で、ナイロンと比べてポリエステルはリサイクルの難易度が高く、これまで有効な再生手段の確立が大きく遅れていたという背景があります。

だからこそ、カイタックグループは、アパレルの知見と技術を活かし、ポリエステル製漁網をアパレル素材へと再生させる仕組みづくりに取り組んでいます。

使用済み漁網を再生した繊維素材と漁網リサイクルの流れ

■ DAIWA UNIFORM採用の決め手:清潔感と誠実さを伝える、漁網リサイクルテーラード 海産物のきむらや様の冬の制服は、創業以来フォーマルスタイルを大切にされてきました。きちんとした装いでお客様をお迎えし、笑顔でご挨拶する。食品会社として、服装にも清潔感や誠実さが求められるという考えは、同社が長く大切にしてきた価値観の一つです。

使用済み漁網由来の再生素材を用いた海産物のきむらや様のテーラードジャケット制服

今回採用されたのは、使用済みポリエステル製漁網由来の再生原料を用いたテーラードジャケットと、セットとなるパンツ・スカートです。ジャケットだけでなく、女性スタッフ向けのスカートにも同素材が使用されています。

使用済み漁網をリサイクルした素材を用いながら、食品会社の制服として求められるきちんと感、清潔感、誠実な印象を両立できる点が、採用の大きな決め手となりました。

■ 導入後の変化と反響:毎日着続けられる実用性と、スタイリッシュな印象 実際に着用されている社員の皆様からは、シンプルでスタイリッシュなデザインや、きれいなフォルムについて好評の声が寄せられています。メタリックなボタンの意匠や、内ポケットに入れた会社ロゴなど、細部のデザインも気に入っていただいています。

また、見た目はかっちりしていながら、ストレッチ素材で動きやすく、移動の多い営業の方でも疲れにくい仕様です。家庭で洗濯でき、形状記憶性もあるため、都度クリーニングに出す必要がなく、日常的に着用しやすい点も評価されています。維持管理の手間とコストを抑えながら、毎日きちんとした印象で着続けられることが、導入後の大きなメリットとなっています。

■ 着用後の展望:制服そのものを循環させる取り組みへ 今回導入されたテーラードジャケットも、いずれ役目を終える時が訪れます。その際は、カイタックグループの衣料品リサイクルスキーム「MUDA ZERO®」を活用し、回収・再資源化することを視野に入れています。

漁網から生まれた服が、着用後に再び素材へと戻っていく。制服そのものを循環させることで、産地の海を守る想いを一過性の取り組みに終わらせず、継続的な資源循環へとつなげていくことを目指しています。

■ 今後の展望:産地の海とともに、環境負荷の少ないものづくりへ 海産物のきむらや様は、もずくの産地である伊平屋島をはじめ、産地の皆様や消費者の皆様とともに、これからも環境保全活動を続けていかれます。今回の制服導入は、海の環境を守るという想いを、社員一人ひとりが日々身にまとうものとして共有する取り組みでもあります。

産地の海を未来へ残すために、自社にできることを一つずつ形にしていく。海産物のきむらや様は、これからも水産加工メーカーとして、少しでも環境負荷の少ない方法を模索しながら、持続可能な水産業と地域の未来に向けた歩みを進められていきます。